100,000円を送金するとき、本当に消えているお金 — 4 corridor 別の実コスト 2026
「手数料 0 円」は安くない。為替マージンを含めた本当のコストは、表示手数料の 3〜10 倍になる場合があります。yensend.jp が live で取得した各社レートを基に、PHP / VND / KRW / NPR 4 区間の本当のコストを分解します。
海外送金で「手数料無料」「ゼロ手数料」を見たことがあるかもしれません。しかしフィリピン・ベトナム・韓国・ネパール宛の100,000円送金で、「手数料 0 円」のサービスより、手数料 1,000円台のサービスの方が、結果的に受取人の手元に届く金額が多いケースがあります。なぜでしょうか。答えは「為替マージン」と呼ばれる、表示されない隠れコストにあります。
1. 海外送金コストは 2 要素で決まる
送金一件の総コストは「表面手数料」と「為替マージン」の合計で決まります。表面手数料は各社が明示する数字(例: ¥499、¥1,400、¥3,500)で、見えやすい。一方、為替マージンは「中値レート(市場が公表する基準レート)」と「各社が顧客に提示するレート」の差で、実際に円が外貨に変わる瞬間に差し引かれる、見えない手数料です。10 万円送る場合、為替マージン 0.5% = 500 円、2.5% = 2,500 円が消えます。表面手数料が 0 円でも為替マージンで他社を上回る金額が消えるケースは少なくありません。
2. 為替マージンの計算式 — 受取額から逆算する
yensend.jp は中値レート(Wise の公開 API が返す mid-market rate を基準値とする)と各社提示レートの差を毎日記録しています。計算は次の通り: (a) 中値レートで 100,000 円を交換した場合の理論受取額 を算出、(b) 各社の実受取額 と比較、(c) 差額がそのまま為替マージン分の見えないコストです。これに表面手数料を足せば、送金者が実際に支払う総コスト = 「100,000 円から実受取額相当の円換算を引いた額」が出ます。yensend.jp の比較ボードはこの「総コスト昇順」で常に表示しています — 表面手数料の安さに惑わされない設計です。
3. PHP(フィリピン)— 100,000円送金で 7 社中 最大 ¥3,800 の差
PHP 区間は最も競争が激しく、yensend.jp が比較する 7 社の受取額には大きな差があります。代表値(2026-05-02 時点): 最良条件で約 38,503〜38,720 PHP、最低条件で約 34,716 PHP(受取額 PHP は概数で、レート小数で多少変動)。差額は受取人の手元に約 3,800 PHP(約 ¥9,800 円相当)の差。表面手数料 0 円のサービスでも為替マージンの違いで 3,000 円以上損するケースがあります。このため「フィリピン送金は安い」と思われがちでも、選び方次第で月 1 回送る場合に年間 4 万円以上の差が出る計算になります。
4. VND(ベトナム)— 為替マージン優位、表面手数料は二次的
VND 区間は提供事業者が 4 社(2026 年時点)と限定的ですが、レート差が極めて大きい区間です。100,000 円送金時の受取額: 最良で約 16,572,472〜16,652,160 VND、最低で約 15,391,703 VND。差は約 124 万 VND(約 ¥6,800 相当)。手数料 0 円の事業者がレートで他社を下回るケースもあるため、「総コスト = 表面手数料 + 為替マージン」で必ず比較すべきです。yensend.jp はこの比較を 60 秒ごとにキャッシュ更新しているため、その瞬間の「真の安さ」を保証します。
5. KRW(韓国)— 銀行系の伝統的優位は崩れた
韓国送金は伝統的に SMBC や三菱 UFJ などの大手銀行が窓口でしたが、レート + 手数料の合計では海外送金専門事業者が優勢です。100,000 円送金で SMBC は手数料 ¥3,500 + レート 9.18 → 受取約 886,069 KRW。一方 Wise は手数料 ¥1,313 + レート 9.37 → 受取約 924,976 KRW。約 38,000 KRW(約 ¥4,100 相当)の差。短期に大きい数字ではないが、月 1 回送るなら年間 5 万円差です。
6. NPR(ネパール)— 提供事業者が少なく、選択肢自体が限られる
NPR 区間は供給側競争が他 3 区間より弱く、yensend.jp が比較する 3 社(Wise / Instarem / 楽天銀行)に絞られます。100,000 円送金で受取最大約 95,950〜94,875 NPR、最低約 88,547 NPR。差は約 7,400 NPR(約 ¥7,800 相当)。事業者数が少ないため、レート差が他 3 区間より広がる傾向があります。ネパール送金については「手数料 0 円」サービスでも他社を下回るケースが頻出するため、最低でも 2-3 社のレートを比較する習慣が重要です。
7. 「最安」を見つけるためのチェックリスト
(1) 表示手数料だけで決めない — 為替マージンと合算して判定。(2) 「手数料 0 円」表示は警戒信号、レートで取り戻している可能性。(3) 月 1 回送るなら、各社の差額 × 12 ヶ月で年間損失 を計算。¥3,000/件の差は年 ¥36,000。(4) 受取人通貨での受取額を確認 — 送金者の支払円ではなく、受取人の口座に入る金額が真の指標。(5) 60 秒前のキャッシュレートと、申込時の確定レートのズレに注意 — 大手送金事業者は通常、申込時レートを 30 分〜数時間ロックする。(6) 中継銀行手数料(送金者負担 vs 受取人負担)に注意 — 銀行送金では数千円差が出ることがある。
8. yensend.jp で常に最新比較
yensend.jp は毎日 10:00 JST に Wise 公開 API から 4 区間 × 各社レートを取得し、Neon Postgres に履歴記録、ホームページのリアルタイム比較ボードで「総コスト昇順」表示します。トップページから希望の corridor を選び、送金額を変更すると、その瞬間の最安事業者が瞬時に判別できます。詳細な比較ロジック・データソース・更新頻度は「データ取得方法」ページに公開しています。